3~4人、25分、8歳以上
あなたは部族の長。自らの部族を島々に送り込み、ミクロネシアにおける覇権掌握を目指す。ダイスの出目が好ましくない時は、自らの部族をひとり、また、ひとりと、神への生贄として捧げることもあるだろう… あなたの部族の隆盛は、ダイスロールにかかっている。
・島カード12枚(1~12まで各1枚)
・ダイス3個
・部族トークン60個(4色各15個)
・ルールブック(これ)
各プレイヤーは、自分の色のトークンを15個ずつ受け取ります。受け取ったトークンは、各プレイヤーが操る部族です。自分の手前にストックしておいてください。ストックしているトークンの数は、公開情報です。12枚のカードをわかりやすいように場に並べます。カードは、ミクロネシアの島々です。
最近ミクロネシアの画像を見た人がスタートプレイヤーとなります。よくわからない場合は、じゃんけん等で決めてください。
【入植】島に自分の部族を送り込む
手番プレイヤーはまず、ダイスを3個振ります。
ダイスの出目に従って、場の島に自分の部族を送り込みます。
3個のダイスを振ったら、1個と2個に分けてください。例えば、振ったダイスの出目が、「1」「3」「4」だった場合、「4と4」でも、「3と5」でも、「1と7」でも構いません。
必ず、ダイスの出目に従って島に部族を送り込まなければなりません。パスはできません。
「3と5」に分けた場合、3の島と5の島に自分の部族を送り込みます。
「4と4」の場合は、4の島だけに自分の部族を送り込みます。
送り込む(入植する)部族の数
誰のものでもない(誰の部族もいない)島には、自分の部族をストックから1つだけ送り込みます。
すでに他のプレイヤーの部族がいる島には、置かれている部族の数よりひとつ多い数の自分の部族を送り込み、その島に置かれていた他のプレイヤーの部族を島から追い出し、追い出した他の部族を対応する色のプレイヤーのストックに戻します。
【島間の調整】
ダイスの出目が、自分の部族が入植している島である場合は、自分が入植している全ての島間で、自分の部族の数の調整を行うことができます。例えば、3の島に自分の部族が3個、8の島に1個ある場合、3の島も8の島も部族を2個ずつにすることができます。だだし、0個と4個にすることはできません。入植している島を無人にすることはできません。また、自分の部族が入植している島全体で見て、入植している部族の合計数を増減させてはいけません。
【島間の調整】は、してもしなくてもかまいません。
なお、ダイスの出目と場の状況によっては、【入植】と【島間の調整】の両方、自分の手番で行うこともありますが、【島間の調整】は、【入植】の後に行わなければなりません。
ダイスの出目が好ましくなかった場合
ダイスの出目が好ましくなかった場合、自分のストックにある部族を1つ廃棄して(生贄にして)、ダイスを1個、任意の出目に変えることができます。ストックにある部族を2つ廃棄するとダイスを2個、ストックの部族を3つ廃棄するとダイスを3個とも、任意の出目に変えることができます。
ストックに部族がひとつもない場合は、ダイスの出目を変えることはできません。
ゾロ目が出た場合
ダイスを振った結果、3つとも同じ出目だった場合、例えば3つとも「6」だった場合、6の島だけに対して入植(もしくは島間の調整)を行い、もう一度、自分の手番を行わなければなりません。
※ダイスを任意の出目に変えた結果ゾロ目になった場合は、もう一度の自分の手番はありません。
手番は時計回り
ダイスを振って、自分の部族を送り込んだりしたら、手番終了です。左隣のプレイヤーに手番が移ります。
誰かが、12個ある島のうち7島以上の島に入植すると、ただちにゲーム終了です。もしくは、誰かが自分の部族を送り込まなければならなくなったとき、ストックの部族が足りなくなったら「バーストした」ということで、ただちにゲーム終了です(※ストック0個はバーストではありません)。
7島以上の島に入植した場合、「ミクロネシアの覇権を掌握した」ということで、7島以上の島に入植したプレイヤーの勝ちとなります。
バーストが発生した場合、バーストしたプレイヤーは脱落し、残りのプレイヤーで入植している島のvpの合計を比べ、最も合計値の高いプレイヤーの勝ちとなります。
vpの合計値が同じ場合は、より数字の大きな島に入植しているプレイヤーの勝ちとなります。
※12~10の島はひとつの島につき4vp、9~7は3vp、6~4は2vp、3~1は1vpです。
ゲームデザイン:蜂須賀敏浩
イラスト:オマナザキ
レイアウト:蜂須賀敏浩
2017,トイドロップ
https://toydrop.jp/
3~5人、30分、8歳以上
遠きあの頃に生きた推しに想いを寄せて、
私は文具店で推しの印鑑を集める。
集めても、集めても、満たされぬ推しへの想い、
せめて心の片隅で、推しを育み、
推しと寄り添いたい。
・印鑑カード:54枚
(芹沢14枚、近藤12枚、土方10枚、永倉8枚、山南6枚、沖田4枚)
・8点のカード:4枚
・サマリ/壬生:6枚
・マーカー:10個(5色各2個)
}・ルールブック(これ)
文具店で推しの印鑑を集め、心の推しを育み、最も得点を伸ばしたプレイヤーの勝ちです。
印鑑カードを裏向きにしてよく混ぜ、9枚ずつの山札を6組つくり、場に置きます。これらの印鑑カードの山札は、「文具店」です。
壬生(得点サマリの裏側)を1枚場に置きます。これは、「壬生」です。
壬生の近くに、8点のカードを枚数がわかるように置きます。
各プレイヤー(私)に、マーカーを2個配ります。
うち1個は各私の手前に置き、各私の色を示します。もう1個はゲーム中に使います。
得点サマリ(壬生の裏側)を各私に配ります。
最も最近壬生へ行った人が最初の手番の私です。
よくわからない場合は、じゃんけん等で決めてください。
手番の私は、いずれかの文具店に行くか、壬生に行くかを行います。
文具店か壬生で行動を行ったら、私のマーカーを行動した所に置き(場にマーカーがあるならそこから移し)、手番を終了します。
次の手番の私は左隣です。
文具店で行う行動
いずれかの文具店から1ヵ所選び、その文具店にある全ての印鑑カードを確認し、1枚だけ印鑑カードを選び、私の手札として獲得します。残りのカードは、文具店に伏せて戻します。
壬生で行う行動その1「育む」
手札から任意の印鑑カードを1枚だけ選び、私の手前に公開情報として置きます。置いたカードは累積していきます。同じカードは3枚まで置けます。4枚以上置くことはできません。
壬生で行う行動その2「捨てる」
手札から任意の印鑑カードを2枚選び、ゲームから除外します。除外されたカードは、公開情報です。そして、8点のカードを1枚獲得します。なお、8点のカードが場に無い場合は、この行動はできません。
※壬生での「育む」と「捨てる」は、どちらかしかできません。
※手番開始時に私のマーカーが置かれている場所には行けません。
場にある6ヵ所の文具店のうち、2ヵ所の印鑑カードがなくなったら、その手番を行って直ちにゲーム終了です。
次の4種類の得点の合計が最も高い私が勝者です。「印鑑の得点」「マジョリティ」「2枚捨てて8点」「育みボーナス」。得点サマリを参照してください。
印鑑の得点
私の手前に公開情報として置いている印鑑カードと同じ種類の印鑑カードが手札にあれば、手札1枚につき得点サマリの得点となります。
印鑑カードの得点にはレベルがあります。
例えば、私の手前に芹沢を1枚出しており、手札に芹沢が3枚あれば、レベル1の芹沢を3枚持っているということで、9点となります。
例えば、私の手前に沖田を3枚出しており、手札に沖田が1枚あれば、レベル3の沖田を1枚持っているということで、64点になります。
手札に何枚持っていても、私の手前に1枚も出していなければ、得点になりません。
例えば、手札に近藤を5枚持っていても、近藤を1枚も私の手前に置いていなければ、近藤の印鑑での得点は0点です。※次のマジョリティ争いには関係します。
マジョリティ
ゲーム終了時、それぞれの印鑑カードごとに、手札に持っている枚数が最も多いプレイヤーは、12点を得ます。枚数が同じ場合は、時計回りに見て、最初の手番の私からより遠い私が12点を得ます。
2枚捨てて8点
獲得している8点のカードは、そのまま1枚あたり8点となります。
育みボーナス
私の手前に出している印鑑カードの種類ごとに、得点を得ます。1種類なら1点、6種類とも出すことができれば36点です。
得点計算は、紙に表を書くなどすると、わかりやすいでしょう。
・印鑑カードが0枚の文具店には行けません。
・手札に印鑑カードが無い場合は、壬生には行けません。
ゲームデザイン&グラフィック: 蜂須賀敏浩
2019,トイドロップ https://toydrop.jp/
花子は上機嫌で、近くの文具店への小道を駆けた。
私の近藤様、私の近藤様があるに違いないわ。
文具店に入り、近藤の印鑑を探す花子。
無い、私の近藤様がおられない。
昨日は、たくさんの近藤様がおられたじゃない。
一方、菊江は隣町の文具店で近藤を漁っていた。
近藤様は私のものよ。ついでに山南様もいただくわ。
私の近藤様。あぁ、私の近藤様。
生きておられるなら、養いたかった。
せめて印鑑に囲まれて、心の中で養いたい…
3~5人、30分、10歳以上
プレイヤーは荒廃した世界線におけるJKとなり、カネの力でイケオジ達の庇護を奪い合う。イケオジ達の庇護をかき集めて乱世を生き延びるJKは、果たして誰だろうか?
・イケオジカード(長方形)85枚
4が4枚、5が5枚…13が13枚
・庇護マーカー(正方形)10枚
4から13まで各1枚
・ルールブック(これ)
競りでイケオジ達の庇護を集め、ラウンドを繰り返し、誰かが2ポイントに達したらゲームは終了し、そのプレイヤーの勝ちとなります。
場の中央に庇護マーカーを昇順に並べます。イケオジカードを裏向きにしてよく混ぜ、全員に規定枚数配ります。配られたイケオジカードは手札(競りの資金)になります。
3人プレイ…25枚ずつ
4人プレイ…21枚ずつ
5人プレイ…17枚ずつ
余りのイケオジカードがあればそのラウンドでは使いませんので、箱に閉まってください。
最も最近イケオジを想った人が最初のラウンドの最初の競りの最初の手番プレイヤーです。よくわからない場合は、じゃんけん等で決めてください。
4から13まで昇順に競りを行います。手番プレイヤーは手札からカードを表向きにして出し、競りの対象のイケオジに入札します。出したカードは1枚あたり1金です。
手番プレイヤーが入札する(もしくは手を引く)と、手番は左隣のプレイヤーに移ります。新たに手番になったプレイヤーは、現在の入札価格を上回る価格を入札するか、今回のイケオジから手を引くかを選択しなければなりません。イケオジから手を引いたら、その競りでは自分の番はまわってきません。
誰かが最後のひとりになるまで、手番は時計回りにぐるぐる回ります(手を引いたプレイヤーは飛ばされます)。
最後のひとりになったプレイヤーは、競りの対象のイケオジを落札したということで、対応する庇護マーカーを受け取り、入札に使用したカードを銀行に支払います。銀行に支払われたカードは、裏向きにして脇に除けておきます。
入札に参加したにもかかわらずイケオジを落札できなかったプレイヤーは、入札に使用したカードを手札に戻します。
イケオジを競り落としたプレイヤーは、次の競りの最初の手番プレイヤーとなります。
なお、競りの最初の手番プレイヤーは、手札を1枚でも持っているなら、入札しなくてはいけません。
13のイケオジまで競りを終えると、各プレイヤーは受け取った庇護マーカーと、手札に残ったカードを確認します。受け取った庇護マーカーに対応するカードが手札に残っている場合、その枚数が得点となります。
例えば、受け取った庇護マーカーが4と6と7。そして、4のカードが1枚、6のカードが2枚、8のカードが4枚手札に残っている場合、合計得点は3点となります。7の庇護マーカーを受け取っていますが、7のカードは1枚も手札に残っていないので、7のイケオジからの庇護は得られません。また、8のカードは4枚残っていますが、8の庇護マーカーを受け取っていないので、8のイケオジからも庇護を得られず、8のカードは0点となります。
最も得点の高いプレイヤーは、1ポイントを獲得します。ポイントを獲得したプレイヤーは、次のラウンドの最初の競りの最初の手番プレイヤーです。
誰も2ポイントに達していないなら、全てのカードを集め、混ぜ、既定枚数配り直し、余ったカードを箱にしまい、次のラウンドを行います。
ポイントは、紙に書くなどしておくと良いでしょう。
・入札に使用したカードは、その競りの間、手札と入れ替えることはできません。
・ラウンド終了時、ポイントを獲得するのはひとりだけです。ポイントを獲得するのは、得点が単独で最も高いプレイヤーでなければなりません。もし、最も得点の高いプレイヤーが複数人いた場合、そのラウンドでは誰もポイントを獲得できません。この場合、次のラウンドの最初の競りの最初の手番プレイヤーは、直前のラウンドで最後にイケオジを競り落としたプレイヤーとなります。
・落札したプレイヤーの手札が尽き、まだ競りが残っている(ラウンドが終わっていない)場合、落札したプレイヤーから時計回りに見て一番近くの手札を持っているプレイヤーが、次の競りの最初の手番プレイヤーとなります。
ゲームデザイン・レイアウト: 蜂須賀敏浩
イラスト: ササリヒノエ & てぃ:)
監修: 丸井
2018,トイドロップ https://toydrop.jp/
3~5人、20分、8歳以上
18世紀のフランスでは、パンはケーキより貴重品! マリーの食卓では、飢えた兄弟達がケーキを分かちあっていた。末の弟は果たして満足できるのか!? 兄者による分配が、兄弟達の幸福の鍵となる。 変則ドラフトによる、ケーキ分配カードゲーム。
・カード56枚(1から7まで各8枚)
・得点表5枚
・ルールブック(これ)
得点表を各プレイヤーに配ります。
全てのカードを裏向きにしてよく混ぜます。
プレイ人数に応じて、既定の枚数の山札を、既定の数だけ作ります。
3人プレイ:6枚の山札を6個
4人プレイ:8枚の山札を5個
5人プレイ:10枚の山札を5個
余ったカードはゲームで使いませんので、誰も見ないように箱の中にしまっておきます。
作った山札の数が、ゲームで行うラウンドの数です。
最も欲の深いプレイヤーが最初のラウンドの兄者となります。よくわからない場合はじゃんけん等で決めてください。
兄者から見て、左隣のプレイヤーが直近の弟、その左隣はその下の弟、時計回りに見て兄者から最も遠いプレイヤーが末の弟です。
兄者による分配
兄者は、山札をひとつ選び、確認します。確認したカードのうち2枚を抜き取り、残りのカードを、左隣の弟に伏せて渡します。抜き取ったカードは、伏せて自分の手前に置いておいてください。
弟達による分配
右隣の直近の兄からカードを受け取ったプレイヤーは、カードを確認し、そのうち2枚抜き取り、残りのカードを、左隣の弟に伏せて渡します。抜き取ったカードは、伏せて自分の手前に置いておいてください。
末の弟は受け取るだけ
末の弟はカードを受け取るだけです。受け取ったカードを確認し、自分の手前に伏せて置きます。
カードが全ての兄弟に分配されたら、全てのプレイヤーは、自分の手前に伏せてある2枚のカードを表向きにします。そして、兄弟達は、今回の分配に対する反応を示します。
場の状況をよく見て、タイミングを合わせて一斉に、拳を突き出します。今回の分配で納得しているのであれば、親指を上に向けて拳を突き出します。今回の分配が不満でれば、親指を下に向けて拳を突き出します。
2人以上の兄弟達が不満を訴えた場合、末の弟から反時計回りの順に、自分以外の他の兄弟の手前に置かれているカードを2枚共獲得していきます。もし、最後にカードを獲得するプレイヤー(=兄者)の番になったとき、兄者の手前にしかカードが置かれていない状態であれば、例外的に兄者だけ自分の手前にあるカードを獲得します。
不満を訴える兄弟達が2人に満たない場合、自分の手前に置かれている2枚のカードは自分自身が獲得します。
獲得したカードは、獲得したタイミングで、自分のカードとして確定させても良いですし、いらないカードであれば、即座に食べても構いません。食べるカードの枚数は、2枚共でも1枚だけでも構いません。1枚だけ食べる場合、もう1枚は確定させなくてはいけません。
確定させたカードは、公開情報として表向きで自分の手前に置いておきます。
食べたカードは裏向きにして、カード枚数がわかる状態で自分の手前にひとまとめにしておきます。
即座に食べてよいカード枚数は、ゲーム中、ひとりあたり2枚までです。すでに2枚カードを食べている場合、カードを確定させることしかできません。
カードを確定させるか食べるかしたら、次のラウンドです。次のラウンドの兄者は、前のラウンドの末の弟です。
→「ケーキの分配」へ
最後の山札(ラウンド)をやりきって、ゲーム終了です。
即座に食べたカードはゲーム終了時、1枚あたり1点です。
同じカードを何枚持っているかで、得点が決まります。得点が最も高いプレイヤーの勝ちとなります。
1枚 | マイナス3点 |
2枚 | マイナス1点 |
3枚 | 1点 |
4枚 | 3点 |
5枚 | 5点 |
6枚 | 6点 |
7枚 | 7点 |
8枚 | 8点 |
<例>
1を4枚、2を1枚、6を5枚獲得し、即座に食べた裏向きのカードが2枚ある場合、3 – 3 + 5 + 2 = 7点となります。
得点が同じ場合、確定しているカードの枚数を比べます。まず、7のカード枚数だけ比べ、より多い方の勝ちとなります。7が同じ場合は、6の枚数を比べ、より多い方の勝ちとなります。6の枚数が同じ場合は5を比べます。5が同じ場合は4を… 最後は1を比べます。比べるのは確定しているカードだけですので、裏向きのカードは数えません。
ゲームデザイン:蜂須賀敏浩
イラスト:オマナザキ
レイアウト:蜂須賀敏浩
2016,トイドロップ https://toydrop.jp/
3~5人、20分、8歳以上
この世紀末、食糧不足にあえぐ僕たち兄弟は、お菓子を食べて生きていくことにしました。でもお菓子は限られています。兄弟仲良く「はんぶんこ」にしましょう。それが人の道というものです。お菓子の山が尽きかけたとき、いちばんたくさんのお菓子をガメていたひとの勝ち!
・カード76枚
(0×4枚、1×8枚、2×12枚、3×12枚、4×12枚、5×8枚、6×8枚、7×4枚、8×4枚、11×4枚)
・ルールブック(これ)
カードをよくシャッフルし、山札をつくります。山札の上から10枚を伏せたまま取って90度回転させて置き、その上に残りのカードを伏せたまま乗せます。
もっとも最近、世紀末救世主を目撃した人が最初の手番プレイヤー(=兄者)となります。よくわからない場合はじゃんけん等で決めてください。
兄者(あにじゃ):手番プレイヤー
弟者(おとじゃ):基本的には兄者の左隣のプレイヤーだが、状況によっては左隣のプレイヤーとは限らない。
取り分:兄者と弟者の前の“場”にあるカードのこと。双方の得点札とは区別されます。
兄者の行動
手札が無い場合(ゲーム開始時はこの状態です)、兄者はまず、山札の一番上のカードをめくって表を全員に見せてから、山札から4枚のカード(全員に表を見せたカード含む)を引きます。
すでに手札がある場合は、手札が4枚になるように山札から補充します。
カードを2つのまとまりに分け、一方を兄者の取り分、もう一方を弟者の取り分ということで「はんぶんこ」します。
兄者の取り分は伏せて兄者の前に置きます。
弟者の取り分は表向きに弟者の前に置きます。
※両者の取り分のカード枚数は異なってもかまいません。
弟者の反応
弟者には2つの選択肢があります。
A:取り分を受け取る
B:兄者を疑う
A:取り分を受け取る
波乱は起こらず、兄者の取り分は兄者の得点札となります。弟者は取り分を手札にし、次の兄者となります。
→「兄者の行動」へ
B:兄者を疑う(波乱が起こる)
そんな、まさか、万が一にもありえないと思いますが、人間とはわからぬもの、ひょっとすると兄者自らの取り分を多くしたのかもしれません。このまま放っておいては闇の中、心を鬼にして弾劾の声を上げる必要もあります。
兄者は弟者に疑われた場合、伏せられた兄者の取り分を表にして全員に見せなければなりません。
B-1:兄者の取り分が多かった場合
兄者は取り分の半分以上を失います。取り分をきれいに半分にできるなら半分に、できないなら可能な限り均等に分け、数値の多い方を捨て札にします。カードが1枚しかない場合は、その1枚を捨て札にします。
弟者は取り分を得点札にし、次の兄者となります。
→「兄者の行動」へ
B-2:兄者の取り分が少ない、もしくは弟者と同じだった場合
兄者を疑った罰として、弟者は取り分の半分以上を失います。取り分をきれいに半分にできるなら半分に、できないなら可能な限り均等に分け、数値の多い方を捨て札にします。カードが1枚しかない場合は、その1枚を捨て札にします。
そして、正義の人であることが証明された兄者は再び兄者として、次の手番を行います。この時、さっき兄者をつるし上げようとした悪魔のような輩がいたことを思い出してください。そう、ヤツなんてそもそも弟ではなかったのです。先ほどの弟者を飛ばして、その次のプレイヤーが新たな弟者として取り分をもらえるのです。
→「兄者の行動」へ
山札からカードを引く際、90度回転させて下に重ねておいたカードが現れたら、終了の合図です。
ゲーム開始時の最初の兄者は誰だったでしょうか? カードを引いたのが最初の兄者の右隣のプレイヤーであれば、その手番を終えることなく直ちにゲーム終了です。そうでなければゲームを続行し、最初の兄者の右隣のプレイヤーが以下のいずれかの状態になったらゲーム終了です。
α:弟者として取り分を受け取る。この時受け取った取り分は得点札に加える。
β:兄者を疑う。結果を解決後、終了する。
各プレイヤーは自分の得点札を表にして、そこに書かれている数字を合計します。最も合計数の高いプレイヤーが、お菓子をため込んだということで勝者となります。万が一、合計数が同じであった場合は、節度をもって争ってください。
カードを引く際、常に兄者には責任と緊張が付きまといます。それは、「もし低い数字ばかりだった場合、兄弟共に幸せになれない」という悲劇です。
これを救済するため、兄者はカードを引いた後、一度だけ「ワンモア!」と宣言し、山札からもう一枚手札に加えることが出来ます。そして、通常通り「はんぶんこ」します。
ただし、いつもと違うのは…
もし、弟者に疑われて取り分を表にした際、兄者の取り分の合計が「9」以上であった場合、たとえ弟者の合計数以下であっても、兄者は「十分にお菓子があったにもかかわらず貧乏な素振りをした罪」に問われ、「B-1:兄者の取り分が多かった場合」の処理が行われます。つまり、弟者が正しかったこととなるのです!
ゲーム終了の合図が出た後、ごく稀に“途中のプレイヤーが兄者の時に山札が尽きた”という残念な事件が報告されています。
そのような時は、その手札のままで「はんぶんこ」を行い、その結果を解決してから、何事もなかったかのようにゲームを終了してください。
ゲームデザイン:N2
イラスト:ツクダヒナミ
レイアウト:蜂須賀敏浩
2018,トイドロップ https://toydrop.jp/
4~6人、30分、8歳以上
※このゲームはフィクションです。実在の人物、団体名、事件等とは一切関係ありません。
※シャレのわかるメンバーと遊んでください。
世はまさにデフレ時代。この国では庶民感覚のわかる政治家が求められています。プレイヤーは責任野党の党首となり、さまざまな物品の「庶民的な」適正価格を模索していきます。もっとも名誉点を多く集めたプレイヤーが勝者です。
○商品カード(BASIC) 18 枚
A:9枚 B:6枚 C:2枚 D:1枚
○商品カード(+10) 10 枚
A:6枚 B:3枚 C:1枚
○価格カード 60枚
70円から1200万円まで
○マニュアル1冊(これ)
この「カツカレー喰ってる場合か!?」は、チキンダイスゲームズ版のカツカレー喰ってる場合か!?に、新たな商品カードを10 枚追加したものです。商品カードの左下に「Basic」と書かれているものが従来の商品カード、「+10」と書かれているものが追加の10 枚です。まずは従来の商品カードのみでお楽しみください。追加の10 枚の使い方については後述します。
価格カードをよく切り、全プレイヤーに均等に配りきります。商品カード18 枚をアルファベットごとに分けてそれぞれをよく切り、一番下にD のカード、その上にCの山、その上にBの山、一番上にAの山を乗せて商品カードの山札を作って、場の中央に置いてください。
商品カードの山札から1枚カードをめくり、場の中央に置きます。
各プレイヤーはそれを見て、それぞれその商品の「庶民的な適正価格」と思われるカードを手札から1 枚選び、裏向きにして手元に置きます。全員がカードを置いたら、一斉に表向きにしてください。
原則として、一番高い価格カードを出したプレイヤーが「落札者」となり、商品カードを獲得します。
ただしその価格と、2 番目に高かった価格カードとの差が2倍を超えた場合は、一番高い価格は「庶民的な価格ではなかった」ことになり、「落札者」は2番目に高いカードを出したプレイヤーになります。その時はさらに2番目と3番目の価格を比べ、それも倍以上離れていた場合は3番目と4番目を比べます。出されたすべての価格カードの価格差がそれぞれ倍以上あった場合は、一番低い価格を出したプレイヤーが「落札者」となります。
「落札者」は商品カードを自分の手元に並べ、さらにその時使った価格カードをその下に敷いておきます(いくらで落札したかがわかるように、価格の部分だけはみ出すように置いておくとよいでしょう)。残りのプレイヤーは、右隣の出した価格カードを取って手札に加えます。右隣が「落札者」だった場合は、更に右隣の価格カードを取ってください。「落札者」の手札枚数は減ったままとなります。
商品カードとして「カップ麺」「震災義捐金」が出た場合は、通常の逆の順位で落札者を選定します。
一番「安い」価格カードを出したプレイヤーがカップ麺の「落札者」となりますが、その価格と2番目に安かった価格カードとの差が2倍を超えた場合は2番目以降のプレイヤーに権利が移ります。
このゲームを4人でプレイする場合、一番低い価格を出したプレイヤーは「落札者」になれません(商品が「カップ麺」だった場合を除く)。出されたすべての価格カードの価格差がそれぞれ倍以上あった場合は、その商品カードは誰のものにもならず、ゲームから除外されます。各プレイヤーはそれぞれ右隣の出した価格カードを取って手札に加え、次の商品カードの処理をおこなってください。
誰か1人が9枚以上の商品カードを手元に並べたら、ゲームはただちに終了し、そのプレイヤーが勝者となります。
そうでなければ、最後の商品カードの落札者が決まった時点でゲーム終了となります。手元の商品カードに書かれた数字(VP)の合計がもっとも高いプレイヤーの勝利です。
同点の場合は、より数字の高い商品カードを得ていたプレイヤーが優位とします。それでも判定できなければ、そのプレイヤー同士で「古今東西現役の代議士」もしくは「腹痛ガマン競争」を行って、決着をつけてください。
価格カードを使用しません。かわりに各プレイヤーに紙と筆記用具を配って下さい。
それぞれ商品カードの庶民的な適正価格と思われる価格を紙に書き、一斉に公開し「落札者」を決定します。
ある価格の丁度半額の価格提示があった場合は、「2 倍以内の価格差」とみなします。
同額の価格提示があった場合は、とりあえずそれらが1人による価格提示と見なして(つまり同額が複数いてもそれら同士は「2倍以内の価格差」とはしない)、落札価格の選定を行います。
最終的にその価格が落札価格になった場合は、それを書いたプレイヤー同士でジャンケン、コイントス、殴り合い等を行って「落札者」を決定してください。
ゲームの「準備」の前に、全ての商品カードを裏向けにし、アルファベット別に分けてそれぞれをよく切り、Aを9枚、Bを6枚、Cを2枚、Dを1 枚、抜き取ります。余った商品カードはゲームに使用しません。→「準備」へ
ゲームデザイン:北条 投了(芸無工房LOSERDOGS)
グラフィック(イラスト):オマナザキ
グラフィック(レイアウト):蜂須賀 敏浩
2016,トイドロップ
https://toydrop.jp/
3~5人 20分 8歳以上
ダイスを振って梅干しご飯をつくり、黒ゴマをふりかけて、狙いのおかずに手を伸ばせ! より望まれるおかずを獲得する者ほど、ランチタイムの覇者となるのだ!
・ダイス5個
・シール10面1枚
・ダイス目一覧/初めて遊ぶ前に1枚
・カード12枚(1から12各1枚)
・ルールブック(これ)
はじめてこのゲームを開封した際、「初めて遊ぶ前に」に記載の通り、ダイスにシールを貼ります。
カードを場の中央に表向きにして並べます。カラーの面が表、モノクロの面が裏です。じゃんけん等で、最初の手番プレイヤーを決めます。
手番プレイヤーは、(A)カードの得点を確定させるか、(B)ダイスを振るかのどちらかを行います。
A.おかずカードの得点を確定させる
自分の手前に仮に獲得しているカードがあれば、そのうち任意のカードを1枚裏返し、得点を確定させます。裏返して確定させたカードは、他のプレイヤーに奪われることはありませんし、バーストの処理の対象にもなりません。
カードを裏返したら、左隣のプレイヤーの手番となります。
B.ダイスを振って梅干しご飯をつくる
まず、全てのダイスを振ります。振った結果によって条件に沿ってダイスを取り置き、残りのダイスを全て振り、また条件に沿ってダイスを取り置くことを繰り返します。ダイスを振るのはいつやめてもかまいませんが、取り置いたダイスで梅干しご飯がつくれていなければなりません。
ダイスを振るのをやめ、梅干しご飯を作ることができたら、条件に沿ってカードを仮に獲得します。仮に獲得したカードは、自分の手前に表向きにして置きます。
梅干しご飯をつくって、カードを仮に獲得したら、左隣のプレイヤーに手番が移ります。
ダイスを振った結果、条件に沿ってダイスを取り置くことができなかったり、ダイスを振るのをやめた時点で梅干しご飯が作れていなければ、バーストです。バーストの処理をして、左隣のプレイヤーの手番となります。
ダイスは、「梅干(1の目)」、「黒ゴマ(2~6の目)」、「ライス(米のイラスト)」で構成されています。
ダイスを振り、必ずひとつ以上のダイスを取り置かねばなりません。また、1種類の出目しかとり置くことができません(黒ゴマは2~6までありますが、それぞれ異なる出目として扱います)。
梅干を取り置く場合
ダイスを振った結果、梅干がひとつしかない場合のみ、取り置くことができます。すでに梅干を取り置いている場合は、取り置くことができません。
黒ゴマを取り置く場合
ダイスを振った結果から、同じ出目の黒ゴマを全てまとめて取り置かなければなりません。なお、すでに取り置いている出目の黒ゴマは取り置くことができません。
ライスを取り置く場合
ライスを取り置く場合は、ダイスを振った結果から、可能な範囲で任意の個数(1個以上!!)、取り置きます。すでにライスを取り置いていたとしても、追加で取り置くことができます。
条件1.ライスのダイス数は、黒ゴマのダイス数と同じかそれ以上でなければなりません。また、黒ゴマもライスも、1つ以上なければなりません。
条件2.梅干は必ず1つだけ、なければなりません。
取り置いたダイスが、上記1・2の条件を満たしていなければ、日の丸弁当が作れていないということでバーストとなります。
場の全ての表向きに置かれているカード(中央の場だけでなく各プレイヤーが仮に獲得しているカードも全て)が、獲得の対象です。
梅干しご飯の状態によって、仮に獲得する対象となるカードの条件が異なります。
まず、黒ゴマの出目の合計を数えます。合計が10であれば、10のカードを獲得します。表向きになっているカードで10がなければ、9を、9がなければ8を獲得します。
次に、ライスの個数を確認します。ライスの個数が1個だけであれば、獲得するカードは1枚だけです。ライスの個数が2個であれば、獲得するカードは2枚になります。1枚目は黒ゴマの合計値が示したカードで、2枚目は、場に表向きになっているカードのうち、1枚目のカードの次に小さな数字のカードです。もし、ライスの個数が3個であれば、獲得するカードは3枚となり、3枚目は場に表向きになっているカードの中で、2枚目の次に小さな数字のカードとなります。
バーストが起こると、場に表向きに置かれているカードが1枚、ゲームから除外されます。
まず、手番プレイヤーの手前に仮に獲得しているカードがある場合、そのうち最も数字の大きなカードがゲームから除外されます。手番プレイヤーに、仮に獲得しているカードが無い場合、場の中央のカードのうち、最も数字の大きなカードがゲームから除外されます。
中央の場からカードがなくなったらゲーム終了です。終了時点で、確定しているカードの勝利点と、仮に獲得しているカードの勝利点の合計が最も高いプレイヤーの勝ちとなります。
勝利点の合計が同じ場合は、時計回りに見て、最初の手番プレイヤーからより遠いプレイヤーの勝ちとなります。
・梅干しご飯をつくった結果、仮に獲得するカードが場にまったくない場合は、バーストとなります。
・梅干しご飯をつくった結果、仮に獲得するカードが足りない場合は、足りないなりにカードを獲得します。例えば、梅干ご飯が3枚を示しているのに、該当するカードが2枚しかない場合は、その2枚だけを獲得します。その際、バーストは起こりません。
・場の状況は全て公開情報です。カードを重ねないでください(除外したカード以外は重ねないでください)。
ゲームデザイン:蜂須賀敏浩
イラスト・レイアウト:別府さい
2018,トイドロップ
https://toydrop.jp/
4~6人、20分、8歳以上
大吉は大当たり、中吉はうれしい、小吉は救われる。それより最も重要なのは、末吉の命運! 運勢を小僧に奪われないよう、タイミングを見計らって、おみくじを引け!
・カード60枚
・運勢カード32枚
大吉4枚
中吉4枚
小吉4枚
末吉20枚
・小僧カード28枚
・スタートプレイヤーマーカー1個
・ルールブック(これ)
全てのカードを裏向きにしてよく混ぜ、山札をつくります。じゃんけん等で、最初のラウンドのスタートプレイヤーを決めます。
スタートプレイヤーは、スタートプレイヤーマーカーを受け取ります。
ラウンドの始め、スタートプレイヤーは山札からカードを裏向きのまま1枚ずつ、各プレイヤーに配ります。カードが配られたら、各プレイヤーは、他のプレイヤーに見られないように自分のカードを確認します。
カードを確認したら、スタートプレイヤーから時計回りの順に、今回のラウンドで「挑む」か「降りる」か、宣言していきます。
挑む
挑むプレイヤーは、挑むことを宣言し、自分のカードであることがわかるように、カードを伏せて前に差し出します。
降りる
降りるプレイヤーは、降りることを宣言し、カードを伏せたまま自分の手前に置きます。このカードは、1枚あたり1勝利点となるかもしれません。これは、 現時点での“仮の1点”です。
(もし全員が降りた場合)
“仮の1点”は無くなり、全員「挑む」を宣言した状態となります。→「カードの公開」へ
カードの公開
「挑む」を宣言したプレイヤーのみ、一斉にカードを公開します。
→小僧がいない場合
小僧が1枚もない場合、カードを公開したプレイヤーは、公開した運勢(大吉or中吉or小吉or末吉)として、自分が公開したカードを獲得します。獲得したカードは、自分のカードであることがわかるように脇に除けておきます。
→小僧がひとりいた場合
小僧が1枚だけの場合、小僧を出したプレイヤーは、今回のラウンドで他のプレイヤーが公開した運勢カードを、総取りします。運勢カードを出したプレイヤーはカードを獲得できません。小僧を出したプレイヤーは、獲得したカードを、自分のカードであることがわかるように脇に除けておきます。
→小僧が複数いた場合
小僧が複数枚あった場合、運勢カードを出したプレイヤーは、自分が出した運勢カードを自分のものとして獲得します。獲得したカードは、自分のカードであることがわかるように脇に除けておきます。小僧を出したプレイヤーは、何も奪うことができません。
→小僧しかいなかった場合
カードを一斉に公開した結果、小僧しかいなかった場合、挑んだ全てのプレイヤーは、何も得ることはできません。
小僧カードは除外する
公開された小僧カードは、場から除外します。
降りたプレイヤーは1点を得る
「降りる」を宣言して“仮の1点”を持っているプレイヤーは、1点を得ます。得られた1点の伏せられたカードは、自分のカードであることがわかるように脇に除けておきます。
獲得したカードは公開情報
獲得したカードは公開情報です。誰が何を何枚持っているか、わかりやすいように脇に除けておきます。降りたカードは裏向きのまま、カード枚数のみ公開情報とします。
ラウンドを繰り返す
「挑む/降りる」の処理を終えたら、スタートプレイヤーはスタートプレイヤーマーカーを左隣のプレイヤーに渡し、次のラウンドとなります。
山札のカードがなくなったら、そのラウンドを最後までやりきってゲーム終了です。
ゲームが終了すると、獲得したカードの得点を合計し、いちばん合計点の高いプレイヤーの勝ちとなります。
●大吉:1枚あたり4点
●中吉:1枚あたり3点
●小吉:1枚あたり2点
●末吉:下記の条件に該当しないプレイヤーのみ、人数に応じて、末吉カードに記載の既定点を得る。
・最も末吉の枚数が多いプレイヤー
・最も末吉の枚数が少ないプレイヤー
※いずれも複数人いる場合があります。
※全てのプレイヤーが条件に該当する場合は、末吉の既定点はありません。
●裏向きで獲得したカード:1枚あたり1点
得点が同じ場合、大吉のカード枚数が多いプレイヤーの勝ちとなります。大吉が同じ場合は中吉、中吉が同じ場合は小吉、小吉が同じ場合は末吉の枚数を比べます。
ゲームデザイン:蜂須賀敏浩
イラスト・レイアウト:ナカタヒサ
2017,トイドロップ https://toydrop.jp/
&久遠堂 http://kuondou.web.fc2.com/
3~5人、20分、10歳以上
松永久秀のトリック
腕の良い足利義輝
裏切りの三好長慶
使えない筒井順慶・・・
時は戦国、
畿内を制覇するのは、貴公なのか!?
・カード40枚
・サマリー1枚
・このパッケージの押し武将1枚(全4種類中)
・ルールブック(これ)
得点をカウントする紙やチップなど
スートは5スートあります。ひとつのスートは、1から8の数字が1枚ずつ、計8枚です。1、2、5、8のカードは絵札になっています。
1の絵札は、松永久秀
2の絵札は、足利義輝
5の絵札は、筒井順慶
8の絵札は、三好長慶
カードをよくシャッフルし、各プレイヤーに規定の枚数配ります。3人プレイなら13枚、4人プレイなら10枚、5人プレイなら8枚配ります。配られたカードは手札になります。3人プレイ時はカードが1枚余りますが、余ったカードはそのラウンドでは使いません。
最初のラウンドの最初のトリックのスタートプレイヤーを、じゃんけんなどで決めます。
誰かの得点が5点以上になるまで、ラウンドを繰り返します。1ラウンドあたり、プレイ人数に応じて定められた回数、トリックを行います。
3人プレイ 13トリック
4人プレイ 10トリック
5人プレイ 8トリック
トリックを行う
スタートプレイヤーから時計回りの順に、手札からカードを1枚選び、表向きにして場に出します。出せるカードには、条件があります。まず、スタートプレイヤーは、どのカードを出してもかまいません。次に、スタートプレイヤー以外のプレイヤーは、スタートプレイヤーが出したカードと同じスートのカードを手札に持っていたら、そのスートのカードを出さなければなりません。同じスートのカードを持っていなければ、他のスートのカードを出さなければなりません。全員がカードを出し終えたら、誰が場のカードを取るのか判定します。
誰がトリックを取るのか
まず、スタートプレイヤーが出したカードと同じスートを出していることが、場のカードを取るひとつ目の条件です。次に、そのスートを出しているプレイヤーを比べ、最も強いカードを出しているプレイヤーが、場のカードを取ります(=トリックを取る)。
カードの強さの判定
場に絵札が1枚も出されていない場合、もしくは、場に出されている絵札の枚数が偶数の場合は、8が最も強く、1が最も弱いカードとなります。
場に出されている絵札の枚数が奇数の場合は、1が最も強く、8が最も弱いカードとなります。
取った絵札は公開情報
カードの強さの判定に従い、いずれかのプレイヤーがトリックを取ったら、取ったカードのうち、絵札のみ、公開情報として、そのラウンドが終了するまで、トリックを取ったプレイヤーの手前に置いておきます。
トリックを繰り返す
次のトリックのスタートプレイヤーは、前のトリックを取ったプレイヤーです。トリックを規定回数行い、全員の手札がなくなったらラウンド終了です。
ラウンドを繰り返す
ラウンドの終了時に得点計算をし、得点を加算します。得点加算後、誰かひとりでも得点が5点以上になれば、そのラウンドでゲーム終了です。誰も5点以上にならなければ、次のラウンドを行います。次のラウンドのスタートプレイヤーは、前のラウンドの最後のトリックを取ったプレイヤーです。カードをよくシャッフルし、プレイ人数に応じて規定枚数配り直し、次のラウンドを行います。
得点の計算
そのラウンドで取った絵札が得点になります。同じ数字の絵札を、奇数枚取っていれば1点になりますが、偶数枚取っていると0点になります。
<例>1の絵札を1枚、2の絵札を2枚、8の絵札を3枚取っている場合、そのラウンドで得られる得点は、2点です。
誰かが5点以上の得点を獲得したら、ゲーム終了です。その時点で、最も得点の高いプレイヤーの勝ちとなります。得点が同じ場合は、引き分けとなります。
3人プレイの時、カードが1枚余りますが、余ったカードを公開情報にしても良いでしょう。
ゲームデザイン:蜂須賀敏浩
イラスト:タレる
レイアウト:蜂須賀敏浩
2016,トイドロップ
https://toydrop.jp/
4~6人、15分、8歳以上
時には菩薩の慈悲をも駆使し、
大宇宙を駆け巡り、
誰よりも速く憶千万年の概念に到達せよ!
このゲームはサイコロを使わない、
すごろく音速大宇宙レースゲーム!!
・マッハカード30枚(5種類各6枚)
・大宇宙ボード1枚
・駒12個(6色各2個)
・ルールブック(これ)
各プレイヤーに、マッハカードを5枚(マッハ1000を1枚、マッハ2000を1枚、マッハ3000を1枚、マッハ4000を1枚、マッハ5000を1枚)配ります。配られたマッハカードは、最初の手札になります。
各プレイヤーに、同じ色の駒を2個配ります。
ボードの「爆誕」の位置に、各プレイヤーの駒を1個置きます。残りの1個はプレイヤーマーカーとなります。
大宇宙ボードの「爆誕」は、スタートです。「憶千万年の概念」は、ゴールです。爆誕からスタートし、誰よりも早く憶千万年の概念に到達することを目指します。マッハカードは推進力です。このゲームはすごろくですが、サイコロは使わず、マッハカードで推進します。マッハ1000なら1マス、マッハ2000なら2マス..マッハ5000なら5マス進みます。
大宇宙の喧騒
大宇宙に存在しているプレイヤーは皆、今回、どの速度で駆けるかを話し合います。手札のカードを見せてはいけませんが、本当の事を言ってもかまいません。
俺の音速
話し合いが終わったら、大宇宙に存在しているプレイヤーは皆、手札のカードから一枚選び、伏せます。全員がカードを伏せ終わったら、タイミングを合わせて一斉に、カードを表向けます。
爆走する俺ら
大宇宙に存在している全てのプレイヤーのカードを確認します。他のプレイヤーと異なるカードを出したプレイヤーのみ、今回、カードに記載されている音速で自分の駒を進めます。
爆走できない俺ら
他のプレイヤーとカードが被ったプレイヤーは、今回、自分の駒を進められません。
大宇宙の秩序
大宇宙を推進するにあたっては、順番を守らなくてはいけません。速度の遅い者から順番に、自分の駒を進めます。マッハ1000がいちばん最初、マッハ5000がいちばん最後です。
入れ替わる音速
表向きに出しているマッハカードは、自分の手札に戻るのではなく、左隣のプレイヤーの手札に入ります。駒を進めたプレイヤーも、駒を進められなかったプレイヤーも、大宇宙に存在しているプレイヤーは皆、例外なくこの処理をその身に受けます。
菩薩の慈悲
右隣からのカードが手札に入った時点で、大宇宙ボードを確認します。最下位のプレイヤーは(ひとりだけとは限りません)、手札の任意のカードを1枚、菩薩へのお布施として、自分の手前に伏せて置きます。そして菩薩の慈悲により、自分の手前にお布施として伏せて置かれているカード枚数の2倍の数、自分の駒を進めなくてはいけません。
→そして「大宇宙の喧騒」へ
誰かが「憶千万年の概念」に到達した瞬間、ゲームは終わります。ちょうど到達しても、突き抜けてもかまいません。憶千万年の概念に最も早く到達したプレイヤーの勝ちとなります。もし、マッハ1000のプレイヤーとマッハ2000のプレイヤーが同じ回で概念に到達する様相であるとするならば、大宇宙の秩序により、マッハ2000の処理は行いません。菩薩の慈悲もありません。
あまり起こらないと思いますが、菩薩の慈悲によって憶千万年の概念に到達することもありえるでしょう。菩薩の慈悲によって憶千万年の概念に到達してしまったプレイヤーは、星くずとなり、昇天し、大宇宙から除外され、ゲームから脱落します。マッハで概念に到達するプレイヤーが現れるまで、ゲームは続行します。
ゲームデザイン:蜂須賀 敏浩
イラスト・レイアウト:ササリ ヒノエ
2017,トイドロップ
https://toydrop.jp/
4~6人、30分、10歳以上
エジプトでは、花嫁を4人まで持てるそうです。あなたはエジプトの男性となり、より多くの花嫁と結婚することを目指します。ただし、4人を超えてはいけません。
※このゲームは「エジプトの花嫁」の拡張セットです。このゲームで遊ぶには、別売りの「エジプトの花嫁」が必要です。
・花嫁カード80枚
(14枚、15枚、16枚、17枚、18枚)
・花嫁チップ5枚(14から18まで各1枚)
・ルールブック(これ)
別売りの「エジプトの花嫁」。
165枚の花嫁カードをよく混ぜ、20枚抜き取り、残りを山札にしてテーブルの中央に置き、上から5枚のカードを表向きにして山札の横に並べて置いてください。抜き取った20枚は今回のゲームでは使いませんので、誰も見る事のないように、箱にしまってください。
15枚の花嫁チップをテーブルの中央あたり、皆の手が届くところに置いてください。
いちばん最近、エジプトのルクソールに行った人がスタートプレイヤーになります。誰もルクソールに行った人がいない場合は、じゃんけん等でスタートプレイヤーを決めてください。
手番プレイヤーは、以下のAかBかCかDのいずれかを行わなければなりません。
A.表向きに置かれている花嫁カードもしくは山札から、1枚から3枚の範囲で任意の枚数取り、手札に加える。任意の枚数取った後、表向きに置かれている花嫁カードが5枚になるように、山札から補充する。
B.手札から1枚選び、自分の前に表向きにして置く。
C.テーブルの中央から花嫁チップをひとつ取り、自分のものとする。
ただし、自分の前に1枚以上置いている花嫁カードに対応する花嫁チップしか取れません。なお、すでに他プレイヤーに取られている花嫁チップは、取ることができません。
D.他の任意のプレイヤー1名に対して、そのプレイヤーが表向きに置いている花嫁1種類に対して、「嫉妬」することができます。
例えば、「4」のカードを2枚、そのプレイヤーが置いていたら、手札から同じ数字のカードを4枚公開して廃棄することにより、そのプレイヤーが置いている「4」のカードを2枚とも全て、強制的に廃棄させます。「4」のカードを4枚置いていたなら、嫉妬に使う手札のカードは8枚です。8枚とも、同じ数字でそろえなければなりません。
嫉妬に使うカードは、他のプレイヤーが置いているカードの2倍の枚数です。
もし、嫉妬を受けたプレイヤーが嫉妬を受けた数字の花嫁チップを獲得していたとしても、花嫁チップは場に戻ることなく、保持されたままです。
なお、自分に対して嫉妬することはできません。
AかBかCかD、いずれかを行ったら、左隣のプレイヤーに手番が移ります。
誰かが手番プレイヤーになったとき、A、B、Cの行動のうち、ひとつしか選択できない状態であれば、ゲーム終了です(※ゲームの終了条件ではDは考慮しません)。ただし最初の手番時は、この終了条件はあてはまりません。
ゲームが終了すると、各プレイヤーは、自分の前に置いている花嫁カードを手札に回収します。
「4」の花嫁カードから順に確認していきます。「4」の花嫁カードを持っているプレイヤーは、「4」の花嫁カードを、タイミングを合わせて一斉に公開します。この時、持っている「4」の花嫁カードを、全て出さなければなりません。最も多くの「4」の花嫁カードを出したプレイヤーは、「4」の花嫁と結婚し、1勝利ポイントを得ます。さらに、「4」の花嫁カードに対応する花嫁チップを取っている場合は、追加の1勝利ポイントを得ます。しかし、「4」の花嫁チップを持っているにもかかわらず、「4」の花嫁と結婚できなければ、マイナス1勝利ポイントとなります。
次に「5」の花嫁カード、その次に「6」の花嫁カード… を確認していき、最後に確認するのは「18」の花嫁カードです。
もし、最も多くの花嫁カードを獲得しているプレイヤーが複数いた場合は、最も多くの花嫁カードを獲得しているプレイヤーのうち、対応する花嫁チップを取っているプレイヤーが結婚します。その場合、もし、誰も花嫁チップを取っていなければ、誰もその花嫁カードの花嫁と結婚することはできません。
結婚できる花嫁は4人までです。5人以上の花嫁と結婚してしまったプレイヤーは、ゲームから脱落します。
最も多くの勝利ポイントを得たプレイヤーは、祝福を受け、家庭円満になり、このゲームに勝利します。
勝利ポイントが同じ場合は、数字の大きい花嫁カードの花嫁と結婚したプレイヤーの勝ちです。「17」の花嫁と結婚したプレイヤーより、「18」の花嫁と結婚したプレイヤーの勝ちとなります。
ゲームデザイン:蜂須賀敏浩
グラフィック(イラスト):てぃ:)
グラフィック(レイアウト):蜂須賀敏浩
2015,チキンダイスゲームズ
https://cd.kyovo.org
4~6人、20分、8歳以上
プレイヤーは戦国武将となり、利休の茶会に出席する。茶会で自慢の茶器を披露し、利休のテンションを見計らい、ほどよい額の茶菓子を手に入れた者が勝者となる。
・茶器カード30枚(一等級から五等級まで各6枚)
・茶菓子カード30枚(三両×6枚、四両×6枚、五両×6枚、六両×6枚、七両×6枚)
・茶の心1枚
・ルールブック(これ)
茶器カードを各プレイヤーに5枚ずつ配ります(一等級×1枚、二等級×1枚、三等級×1枚、四等級×1枚、五等級×1枚)。配られた茶器カードは、手札になります。
茶菓子カードを裏向けにしてよく切り、山札とします。
茶の心をテーブルの中央に置きます。
4ラウンド
「春」「夏」「秋」「冬」の4ラウンド(=茶会)行います。はじめに、じゃんけん等で「春」のスタートプレイヤーを決めます。
茶器を披露する
スタートプレイヤーは、今回の茶会で披露する茶器カードを手札から1枚選び、表向きにして出します。茶器カードを出したら手番は終了し、左隣のプレイヤーの手番となります。2番目以降のプレイヤーは、今回の茶会で披露する茶器カードを手札から1枚選び、裏向きにして出してもかまいませんし、スタートプレイヤーと同じように表向きにして出してもかまいません。茶器カードを出したら、左隣のプレイヤーに手番が移ります。すべてのプレイヤーが茶器カードを出したら、裏向きにして出したプレイヤーは、タイミングを合わせて一斉に、茶器カードを表向けます。
利休に茶器を献上する
全てのプレイヤーの茶器カードが公開されると、利休にどのプレイヤーの茶器を献上するか、判定します。基本的には、最も等級の高い茶器(一等級が最も高い)を献上します。ただし、等級が被れば、利休に茶器を献上できません。その場合、次の等級を見て、等級が被っていなければ、その茶器を利休に献上します。
<例1>
一等級の茶器が場に2個、二等級の茶器が場に2個、四等級の茶器が場に1個の場合、一等級から確認していき、一等級と二等級が被っているので、利休に献上するのは、いちばん等級の低い四等級の茶器になります。
<例2>
一等級の茶器が場に3個、二等級の茶器が場に2個の場合、全ての茶器が被っているので、そのラウンドでは、利休に献上する茶器はありません。
献上できなかった茶器は「はずかしめを受けた」ということでその茶器を出したプレイヤーの前に表向きにして置き、ゲームが終わるまで公開情報として晒されます。
利休からの茶菓子の施し
利休に茶器を献上すると、利休から茶菓子の施しがあります。利休に茶器を献上したプレイヤーは、茶器カードに書かれているテンション値の枚数、山札から茶菓子カードを受け取ります。茶菓子カードを受け取ったプレイヤーは、そのうち1枚を選び、自分のものとします。余った茶菓子カードは、右隣のプレイヤーに渡します。茶菓子カードを受け取ったプレイヤーは、1枚だけを自分のものとし、残りの茶菓子カードを右隣のプレイヤーに渡します。茶菓子カードが尽きるまでこれを繰り返します。茶菓子カードを受け取れないプレイヤーがいる場合もあるでしょう。なお、自分のものとした茶菓子カードは、非公開情報です(カードの枚数は公開情報です)。ゲームが終わるまで伏せておきます。
利休に茶器を献上したプレイヤーは、次のラウンドのスタートプレイヤーになります。もし、どのプレイヤーも茶器を献上できなければ、次のラウンドも同じプレイヤーがスタートプレイヤーになります。ラウンドを4回行うと、ゲーム終了です。
ゲーム終了時、手札に1枚残る茶器カードは「隠し持っている茶器」となり、タイブレイク時の判定に使用します。
まず、利休に献上された茶器カードに書かれているテンション値を合計します。利休のテンションと、各プレイヤーが自分のものとした茶菓子の合計額を比べ、茶菓子の額が利休のテンション未満であれば、「わびさびを理解していた」ということで、勝ちから身を引きます。
このゲームに勝つ権利があるのは、利休のテンションと茶菓子の額が同じか、利休のテンションより茶菓子の額が上回っているプレイヤーです。ゲームに勝つ権利があるプレイヤーのうち、最も茶菓子の額が低いプレイヤーは「利休のわびさびの程度を理解した」ということで、勝者となります。
もし、茶菓子の額が同じ場合は、隠し持っている茶器の等級が高いプレイヤーの勝ちとなります。隠し持っている茶器の等級が同じ場合は、はずかしめを受けた茶器の個数が少ないプレイヤーの勝ちとなります。はずかしめを受けた茶器の個数が同じ場合は、他のゲームで決着をつけてください。
どのプレイヤーもわびさびを理解していた場合は、「どのプレイヤーも利休のテンションについていけなかった」ということで、勝者はいません。
一等級:5テンション
二等級:4テンション
三等級:3テンション
四等級:2テンション
五等級:1テンション
ゲームデザイン&グラフィック:蜂須賀敏浩
2015,トイドロップ
https://toydrop.jp/